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秘密などない

ダルビッシュ有さんに学ぶ(学べるとは言ってない)チームづくり

タイトルだけ意識高そうでほぼネタなんですけれど。WBC2023、世界一本当におめでたかった。WBCロスです🥺

Numberの最新号(WBC直前に発売された号)を読んでいるのですが、いや、事前にこんな色々読まなくてよかったな…。思い入れが強くなりすぎて、準決勝や決勝なんて緊張でひっくり返っていたかもしれません。終わったあとのほうが安心して読めます。

WBCロスの方は、30日発売の次号が出るまでぜひ。

宮崎キャンプのダルビッシュ密着記事

今回、ダルビッシュ有さんがチームを一体にしたと言われていて、宮崎キャンプにいち早く参加した、その密着記事がありました。

キャンプ初日が2月17日なのかな? 前日の16日に、ダルビッシュさんはすでに宮崎入りしており、来ていた選手と合同練習を行ったのですが、日ハムのキャップにパドレスの短パンで現れたらしい。

正直、「何故!?」と思ってしまって。服装に目をつけた記者も記者なんですが、まあこれがダルビッシュさんらしさではないか。

だって彼のキャリアって皆知ってるし、キャップやパンツなんて何でも良いと思うんですよ。そこをハムのキャップにパドレスの短パンは一目で出自がわかるというか、言葉がいりませんよね。ああ、この人は日ハムにいたし、今はパドレスにいるんだ…と。わかりやすすぎて若干不審まである。

何気なくあったものを身に着けただけなのか、それとも何か、「今日は日ハムキャップとパドレスパンツ、これだ」と思ったのか。ただ、ダルビッシュさんという人は後者の考えがあってもおかしくないというか、めちゃくちゃ考える人ではある。

密着記事からは、そうした、彼のフレンドリーかつ細やかな一面が読み取れて興味深いです。とにかくその格好で戸郷翔征さんに話しかけ、アドバイスもするなど、無事打ち解けた。

翌17日、「警戒されている」と漏らし、積極的にコミュニケーションを取りに行く。この日の服装はどうだったのか。佐々木朗希さんや宮城大弥さんといろいろなことを話し、またここでも人心を掌握打ち解けていったようです。

ダルビッシュさんの人心掌握術コミュニケーションが良いのは、年齢関係なく若手との交流も「意見交換」だと位置づけるところでしょうか。ご自身はアメリカ生活が長いからと仰ってるけど、元々のキャラクターがそうであるようにも思う。

20日に食事会を呼びかけていたところ、宇田川優希さんが今一つ馴染めない気疲れをメディアへこぼしたのをどこからか聞きつけ、「宇田川さんを囲む会」を決行。実際どういう経緯だったのか、メディアにポロッとこぼしたことを何故知っているのか。地獄耳もいいところです。

囲まれて宇田川さんも何をされるのか警戒したことでしょうが、無事宇田川さんの悩みをきき、「米国にはもっと太ってる選手いっぱいいる、減量というより動くためのアプローチをするべき」と至極まっとうな助言をすることで、宇田川さんの緊張を和らげました。

などなど、キャンプ密着記事では、11日間で結束が固まっていった様子を感じることができます。

タイトルで学ぶと書きましたが、こうしたことが嫌味なくできるのもダルビッシュさんのキャラクターが大きいように思われ、なかなか真似できるものでもない気がする。

ご自身では人見知りだということらしいですが、それが転じて全開になっているのか、誰に対しても率直で、邪気がない印象がある。誰に対してもが行き過ぎて、ネット民もなんだかんだでダルビッシュさんが好きだと思う。

会食といえば、その後、制限がとけて合流したメンバーを含めた、全員での焼肉決起集会の記事もありました。

これは誰の発案だったのか。後日、ヌートバーさんは、これで本当に肩の荷が下りたと述懐しています。

一方、韓国代表選手が、おそらく焼肉決起集会のインスタをみて、自分たちはそういうことがなかったと、チームとしてのまとまりをもっと大事にすべきだった…というような記事もみつけました。

これはこれで、そんなことを素直に振り返れるのはすごいですけどね。

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日本代表の活気あるベンチは本当に見ていて頼もしかった、メキシコ戦あたり、ただ見ているだけの私のほうが折れかけてましたから。インスタでの報告も、やっぱり仲良い様子を見るとファンは嬉しいものです。応援したくなる。

今どきめちゃくちゃ空気悪くする人もいないと思うけど、それでも、活気の背後にはダルビッシュさんがいたんじゃないか。

日本代表、本当に本当に、素晴らしい試合でした。おめでとうございますm(_ _)m